
ゆうまちゃんは馬?群馬のキャラ?性別は?ぐんまちゃんはいつから?
この画像を見て、現在のぐんまちゃん(二代目ぐんまちゃん)と思われる方もいらっしゃると思います。しかし名札が「ゆうまちゃん」となっているとおり、「ゆうまちゃん」です。そっくりというのは当然で、ゆうまちゃんは途中でぐんまちゃんを襲名したのです。だからゆうまちゃんは以前の群馬のキャラなのです。
ところで、ゆうまちゃんは馬?そう思えるような、思えないような愛らしいキャラクターですね。実はゆうまちゃんは馬ではなく、ポニーがモチーフとなっています。二頭身のネコの有名なキャラクターはキティーちゃんですが、ゆうまちゃんは二頭身のポニーのキャラクターというわけです。ゆうまちゃんは様々なボーダーをなくすため、性別や国籍などはありません。
ゆうまちゃんの由来など詳細は別に投稿しているとおりですが、ゆうまちゃんは1994年開催の知的障害者スポーツ大会「ゆうあいピック群馬大会」のマスコットキャラクターとして制作され、その後、1996年開催の全国スポーツレクリエーション、2004年開催のねんりんピックでもマスコットキャラクターとして採用されました。

この画像は、2008年7月、銀座に「ぐんまちゃん家」がオープンしたときの開所式のものです。この写真の左に初代ぐんまちゃんが、右にゆうまちゃんが写っていますね。この当時は初代ぐんまちゃんも、ゆうまちゃんも、群馬県のマスコットキャラクターとして使われていたことがわかります。
この銀座に開所したぐんま総合情報センターのことを「ぐんまちゃん家」と名付けました。この当時の群馬県内では様々な行事で使われた「ゆうまちゃん」がすっかり定着し、人気者となっていました。しかし銀座にぐんま総合情報センターを開設するにあたり、「ぐんまちゃん」の方が県外の人にも認知されやすい、でも「ゆうまちゃん」の方が著作権の関係でポーズの変更追加の融通がきく、という状況で悩まされました。
この時、当時の群馬県の大澤正明知事が、「群馬県で子どもにそれだけ人気があるなら、ゆうまちゃんをぐんまちゃんにしたらどうだと。東京に初めて行くのに、ゆうまちゃんなんか知っているやつは誰もいないぞ、ぐんまちゃんでいいんだよ」(以上、群馬県議会平成21年9月定例会会議録より引用)という案を出され、反対する人も多い中、「ゆうまちゃん」が「二代目ぐんまちゃん」へ改名されました。
このように「ゆうまちゃん」から「二代目ぐんまちゃん」へ改名したのは、2008年7月に銀座に「ぐんまちゃん家」がオープンした時です。
ゆうまちゃんの現在 ゆうまちゃんはなくなった?

現在、群馬県の広報その他多くのものに「二代目ぐんまちゃん」が印刷されています。「二代目ぐんまちゃん」の姿をした「ゆうまちゃん」はすっかりなくなってしまいました。そんな中、なぜか「二代目ぐんまちゃん」が印刷されていない配布物があるのです。それがこれ。パスポートの受け取りの時にもらう注意事項の用紙。
この用紙になぜ「二代目ぐんまちゃん」の印刷がなされていないのかはわからないのですが、パスポートの所持人自署に「群馬ゆうま」と書いてあるのです。「ゆうまちゃん」が非常に頑張っていたため、「二代目ぐんまちゃん」へと名前が変わることに反対する人がたくさんいました。その影響でしょうか?ゆうまちゃんを忘れたくないという気持ちの表れでしょうか?群馬県が「ゆうま」という名前を今も大切にしていることがわかる1枚だと思います。