上毛かるた英語版はいつから?起源・作者・翻訳者・改訂・金額は?

上毛かるた

上毛かるたには英語版があります。英語版はいつからあり、どんな状況で作られたのでしょうか?また誰が作り、誰が翻訳したのでしょうか?上毛かるた英語版には旧英語版と新英語版がありますので、改訂や金額についてもあわせてご紹介します。

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上毛かるた旧英語版の起源・作者・翻訳者・金額

この画像は上毛かるた旧英語版の箱の内側とかるたのカードです。箱の裏に上毛かるたについての解説が英語で書かれています。そしてこの旧英語版と、新英語版および日本語版との大きな違いは…旧英語版は「い」と「ら」の読み札が白地であることです。

下で新英語版の画像を掲載していますが、日本語版と新英語版の「い」と「ら」の読み札はピンク地になっています。これは、日本語版、新英語版共通にいえることですが…かるたは「あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも やゐゆゑよ らりるれろ わをん」という五十音順ではなく、「いろはにほへと ちりぬる(を) わかよたれそ つねならむ う(ゐ)のおくやま けふこえて あさきゆめみし (ゑ)ひもせす(ん)」の順となっています。<ちなみに、()の中の文字はかるたの札にありません。>ちょうど、読み札のあるカードの最初が「い」で、真ん中になるのが「ら」だから「ら」がピンク色になっているわけではないのです。このお話をここで書くと脱線が過ぎるので、「ら」の札のところで書きたいと思います。

さて、この上毛かるた旧英語版は、上毛かるた発行50周年を機に制作されました。当時、財団法人群馬文化協会という協会があり、そこが1998年12月に上毛かるた旧英語版の初版を発行しました。発行者は西片恭子氏でした。西片恭子氏は、最初に日本語版の上毛かるたを制作するのに尽力された浦野匡彦氏のお子様でした。お父様の強い想いを引き継がれ、国際文化交流と語学教育の役に立って欲しいという願いを込めて、上毛かるたの旧英語版の発行をされました。

絵札は日本語版と同じく小見辰男先生が描かれたものを使っておりますが、読み札の翻訳者は稲村善二先生です。販売価格は税込み1600円でした。

財団法人群馬文化協会は2013年11月28日に解散されました。その前の10月28日に、財団法人群馬文化協会と群馬県との間で合意書が交わされ、日本語版も旧英語版も著作権と商標権が群馬県に無償で譲渡されました。旧英語版は群馬文化協会が1998年に初版を発行して、その後群馬文化協会が解散するまでの間、何刷かまでは発行されましたが、群馬県に著作権と商標権が譲渡されて以降は発行されていません。群馬文化協会が残した貴重な旧英語版となります。

上毛かるた新英語版の起源・作者・翻訳者・金額

この画像は上毛かるた新英語版の箱の内側とかるたのカードです。箱の裏は白紙、旧英語版は「い」と「ら」の読み札が白地であるのに対して、新英語版は「い」と「ら」の読み札がピンク色になっています。さらに新英語版にはCDがついています。このCDには、いろはにほへと…の順に、各札2回ずつ読み札を読み上げた音声が収録されています。

さて、この上毛かるた新英語版は、2020年3月に群馬県が発行しました。子供から大人まで英語に親しみながら群馬県についてしってもらいたいという願い、外国の方にも群馬県の魅力を伝えて関心を持っていただきたいという願いを込めて英語版上毛かるた制作編集委員会で検討されて制作されました。

絵札は日本語版と同じく小見辰男先生が描かれたものを使っておりますが、読み札の翻訳者は群馬県立女子大学外国語教育研究所です。販売価格は税別1819円です。旧英語版と新英語版とでは、各読み札の解説文の英語がまったく異なるほか、絵札の絵の解説の単語も違います。新英語版は旧英語版の「改訂」という扱いではないようです。

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